海外転職活動において、WEB面接が実施されることが一般的です。
WEB面接を成功させるためには、対面での面接以上に、事前準備を滞りなく行うことが大切だとお伝えしています。
面接で話す内容を入念に準備していたのに、「音声が出なかった」「接続環境がよくなかった」などのトラブルに遭遇して、本来の実力が発揮できなかったという声もしばしば。
どんな点をどの段階で準備すべきなのか、海外転職ならではの点も踏まえ、くわしくご紹介します。
目次
STEP① WEB面接設定時~前日
1.日程設定、時差問題
海外転職の際は時差を考慮して日時を設定する必要があります。
国名 | 日本との時差 |
中国 香港 シンガポール | -1時間 |
タイ ベトナム インドネシア | -2時間 |
インド | -3.5時間 |
例えば、東南アジアの場合、
現地は日本より1~2時間遅れています。
そのため、日本時間の夕方少し遅い時間に設定しても
現職への影響を押さえながら転職活動を行うことができます。
日本では19時に面接をすることは一般的ではありません。
しかし海外転職の場合、
現地(例えば東南アジア)はまだ17時なので、
わざわざ仕事を早退したり、
休みを取得したりしなくて済みます。
2.WEB会議ツールを確認・準備する
ツールは大きく二種類に分かれます。
ひとつは、アプリをダウンロードするもの、
もうひとつは送られてきたURLからミーティングルームに入るものです。
指定されたWEB会議ツールを確認し、準備しておきましょう。
よく使用されるWEB会議ツールと公式サイトURLは右記になります。
アカウントが必要なWEB会議ツール
・Skype
https://www.skype.com/ja/
・WeChat
https://www.wechat.com/ja/
・LINE
https://line.me/ja/
アカウントがなくても指定するURLから参加できるWEBツール
・Zoom
https://zoom.us/jp-jp/meetings.html
・Webex
https://www.webex.com/ja/index.html
・Tencent Meeting(Voov)
https://intl.cloud.tencent.com/jp/product/tvm
・Teams
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-teams/group-chat-software
すでにアカウントを所有している場合、以下の点をチェックしてください。
・写真がプライベートのものになってないか
・名前がご自身であることがわからないものになっていないか
該当する場合は、一時的に写真を差し替えたり、名前を変更したりしましょう。
3.デバイスを選択する
WEB面接で使用するデバイスとして、パソコン・スマートフォンがあります。
以前はパソコンでのWEB面接が主流でしたが、「スマートフォンだから不利」ということはありません。それぞれに良い点、気をつけなければならない点がありますので、接続環境と合わせてどのデバイスを使うかを選びましょう。
・パソコン
<良い点>
資料を共有された場合に
画面が大きく見やすい
話す内容のメモを仕込んでおける
画面が固定されている
<気をつける点>
音声・カメラが機能するか確認す
・スマートフォン
<良い点>
画質がいい
操作や準備が簡単
<気をつける点>
スマートフォンをしっかり固定する
画面が小さいため、
資料を共有された見にくい
4.場所を選択する
対面の場合は静かで整った会場が準備されますが、
WEB面接ではご自身で適切な環境を準備しなくてはなりません。
WEB面接にふさわしい場所とは、
①静かで落ち着いた個室
②WEB環境が整っている
③他の人が出入りしない場所
を指します。
・自宅で受ける場合
家族やペットと住んでいる場合には、静かな環境を整えましょう。家族に面接日時を伝えて、出入りしないよう協力をお願いすることが必要です。また、ペットの鳴き声にも気をつけましょう。
背景は白の壁をおすすめします。ポスターや洗濯物などが映らないように注意してください。どうしても背景が雑多になってしまう場合には、バーチャル背景の使用をおすすめします。
バーチャル背景はぼかしか単色(白)を選びましょう。最近はオフィス背景などおしゃれなものもありますが、シンプルなものが無難です。
・自宅外で受ける場合
自宅にWEB面接にふさわしい環境を確保できない場合には、自宅外に会場を準備するケースもあります。
シェアオフィス/レンタルオフィス/カプセルオフィス
ビジネス中心街や複数路線の止まる駅にある施設。Wi-Fiや印刷機・会議室など仕事に関する環境が充実しています。日貸しや時間貸しをしているところもあるので、自宅が難しい場合にはおすすめです。
ホテルのテレワークプラン
ホテルの1室をテレワーク用に借りることができます。長時間滞在できるので、現職がテレワークであれば、ホテルで仕事をした後、そのまますぐにWEB面接に取り組めるので、ゆとりをもって行動できます。
5.ネット環境を確認する
WEB面接においてネット環境を整えることがとても重要です。ネット環境が悪いと、途中で通信が途切れてカメラが止まってしまったり、音声が聞き取りにくかったりという問題が発生します。
一般的には、WEB面接の際、上り下り1Mbps以上の速度があれば問題ないと言われています。速度に不安がある場合は、事前に無料アプリなどで確認するのもひとつの方法です。
6.接続テストをする
・音声・カメラのテスト
音声の聞き取り、マイクに異常がないか、問題なくカメラが作動するかを確認します。
それぞれのツールに確認の仕方やヘルプがありますので、問題が発生した場合は、まず以下をお試しください。それでも問題が解決しないようであれば、次にデバイスを変更してみます。
・映りのテスト
面接において、ご自身が面接担当者にどう見えるかはとても大切です。
せっかく身だしなみを整えて挑んでも、カメラに映ったときに伝わらなければ意味がありません。まずは、部屋の明かりに対してご自身の座る位置を決めます。この時、光源を背負わず、自身の手前側に置くように気をつけます。
どうしても顔が暗くなってしまう場合は、顔が暗くなる場合は、ライトの使用がおすすめです。
最近ではテレワーク用のリングライトも普及しており、明るさ・色味調整もできるため、ひとつ手元に用意しておくと便利です。
7.面接で話す内容をまとめる
事前に事細かに原稿をしたためる必要はありませんが、想定質問を準備し、どう返答するかをシミュレーションすることは大切です。
話す内容をまとめる際には、「海外転職面接の心得」を一読いただくことをお勧めします。
パソコンであれば、まとめた内容をメモとして画面に表示しておくこともできるので、不安な方は試してみてください。
弊社では、書類審査が通過すると、キャリアアドバイザーから面接の日程調整のご連絡をさせていただきます。
その際は、連絡を受けた翌日から一週間先までの間で、可能な候補日と時間をご返信ください。弊社側で企業様と相談の上日時を確定します。
日時が確定すると、弊社から「面接日確定のお知らせ」がメールにて届きます。
・面接担当者様のお名前と役職
・WEB面接のツール・ID・URL
が記載されていますので、必ずご一読ください。
また、接続テストもかねて面接練習を実施しております。ご希望の際はキャリアアドバイザーにお伝えください。
面接日前日になると、キャリアアドバイザーから「前日連絡」のメールが到着します。面接日時のリマインドとなりますので、必ずご返信をお願いします。その際に、不明点や不安な点が残っていれば、キャリアアドバイザーに相談し、解決しておきましょう。
STEP② WEB面接直前
1.身だしなみを整える
WEB面接の身だしなみは、対面面接と同じです。主に画面に映る上半身だけでなく、全身の服装を整えましょう。
2.開始時間5分前にはデバイスの前に座る
開始時間5分前には席に着くようにします。
URLをクリックしてミーティングルームに入るものは、この時点で入ってしまって大丈夫です。当方から発信をするタイプのものは時間になるまで待機しましょう。
待っている間は、事前に準備しておいた面接で話す内容をおさらいするとよいでしょう。
3.遅れそうな場合
弊社を介した面接の場合、万が一、当日時間に間に合わないことがわかった際には、すぐにキャリアアドバイザーにご連絡ください。
どれぐらい遅れそうかによって、待っていただけるか別日で設定しなおすかを企業様と弊社で相談します。
STEP③ WEB面接中
1.面接の姿勢
・目線
画面に映る面接担当者を見続けてしまいがちですが、その視線のまま話をするとうつむいて話しているように見えてしまいます。質問・回答するときの視線はWEBカメラのレンズに合わせるようにしましょう。
・距離
画面とは適度な距離を保ち、カメラのアングル(自分の相手への見え方)に注意してください。姿勢を正しまっすぐ前を向いた時目線とカメラが同じ位置にくると自然に映ります。
・話し方
通信の関係でタイムラグが発生する可能性があります。
そのため、声がかぶることもあるので、対面での会話より、話すとき・聞くときに一呼吸間を置くことを心がけます。万が一声がかぶってしまった場合には「申し訳ございません」と一言謝罪を入れましょう。
声の大きさは普段よりも少し大きめを意識し、声のトーンや抑揚もいつも以上に意識してみてください。
2.面接担当者が定時になっても不在の場合
弊社を介した面接の場合、開始予定時間を5分過ぎても企業様がWEB面接に参加なさらず、コンタクトがない場合はキャリアアドバイザーにご連絡ください。弊社から企業様へ別ルートにて連絡させていただきます。
3.接続が悪い場合
接続環境が悪く途切れてしまって、面接担当者の話していた内容がよくわからなかったなどが発生する可能性があります。
特に海外転職では、距離が離れていることも関係し、ネットの接続状況が不安定になる可能性が十分あります。
その際に大切なのは、聞こえなかったらもう一度言ってもらうようお願いすることです。
何を言ったかわからないまま、推測で答え、それが間違っていると「質問した内容に答えなかった」という評価になってしまいます。
「すみません、電波が途切れてしまったようでして、もう一度〇〇のあたりからお聞かせいただけますか?」「申し訳ございません、お声が遠くなってしまい途中が聞き取れませんでした。〇〇というご質問内容でよろしいでしょうか?」と聞き直すようにしましょう。
接続が不安定な状態が続く場合は、
・一度切り、接続しなおす
(その際は「電波が悪いようですので、一度切って再度入りなおしたほうがよろしいでしょうか?」と必ず一度許諾を得て)
・デバイス変えてみる
(その際は「電波が悪いようですので、一度切ってデバイスを変えて入りなおしたほうがよろしいでしょうか?」と必ず一度許諾を得て)
などの方法も検討しましょう。
<まとめ>
WEBならではの
トラブルを避けるため
事前準備を入念に!
基本的には国内でのWEB面接とは変わりませんが、
・面接日時の設定
・使用するWEB面接ツール
・接続状況
等、気をつけて取り組まなくてはならない点が存在します。
WEB面接は余裕を持った準備をすることが大切です。
キャリアアドバイザーに相談したり、面接練習を行ったりして、
万全の状態でWEB面接に挑みましょう。
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