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タイは【微笑みの国】として世界の人々から愛されているように、
一般的にアジア諸国の中では、比較的治安が良い国といわれています。
しかし、実際には、在タイ日本国大使館の邦人援護件数が、
3年連続で1位になるなど、日本人が犯罪被害に遭うことが多い国でもあります。
(出典:2015年(平成27年)海外邦人援護統計)
□タイの治安について
安全なイメージのあるタイですが、
殺人事件の発生率は、日本の9倍ともいわれています。
しかし、日本人が殺人事件などの大きな事件に巻き込まれるケースは稀であり、
犯罪被害のほとんどは、詐欺や窃盗などの軽犯罪です。
そして、詐欺や窃盗被害は、自分自身で防げるケースがほとんどです。
近年は、政治運動や抗議活動などで暴動が発生しています。
また、爆弾を使ったテロ事件も起こっています。
現在では落ち着きを取り戻していますが、
いつ活発化するか分からないので、常に注意が必要です。
□日本人が被害に遭いやすい犯罪
外務省が行っている、2015年(平成27年)海外邦人援護統計によると、
「犯罪被害」が全体の3割を占め、そのうちのほとんどが「窃盗被害」となっている。
(犯罪被害4,719件中、3,834件が窃盗被害)
また、在外公館別の援護件数では、3年連続で在タイ日本国大使館が1位となっており、
タイで日本人が窃盗・詐欺の被害に遭うケースが後をたちません。
外務省が注意喚起を行っている犯罪としては、以下が挙げられます。
・睡眠薬強盗
・見せ金詐欺
・宝石洋服のキャッチセールス
・わいせつ犯罪
・スリ
・窃盗、置き引き、ニセ警官
・路上強盗
・いかさま賭博
・契約トラブル
□外務省からの危険情報
旅行地としても人気のタイですが、
首都のバンコクを含め、現在でも一部地域には、
外務省より、レベル1~3の危険情報が出されています。
特に、南部の一部地域には、
レベル3の危険情報(渡航中止勧告)が出されています。
昨今の情勢を鑑み、
外務省海外安全情報(http://www.anzen.mofa.go.jp/)の確認や、
現地領事館からの緊急メールを受信出来るようにしておくなど、
常に最新の情報を入手することが必要です。
「荷物から目を離さない」「危険な場所に近付かない」
「見知らぬ人を信用しない」「犯罪にあったら抵抗しない」など、
海外生活では当たり前の自己防衛を行い、犯罪被害に遭わないよう十分に気を付けて下さい。
※上記の記事は、取材時点(2017年02月末)の情報を元に作成しております。
現在の現地事情とは、記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承下さい。